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HOTEL 2022.10.07

KARAE Report Vol.22 芸術の秋!唐津で愉しむやきものカルチャー

 
 古くから茶の湯の世界で「一井戸二萩三唐津」と謳われ、多くの文化人に愛されてきた唐津焼―古くより大陸(唐)に開かれた港(津)として、様々な文化が融合し独自の発展を遂げてきた唐津が全国に誇る伝統工芸です。現在も唐津のまちなかには約70もの窯元が点在し、伝統を受け継ぎながら進化を続けています。
 KARAEに入居するアートホテル「HOTEL KARAE 」では、唐津焼にまつわる体験プランをご提案。唐津のやきものカルチャーを様々な切り口から体験できます。


奥唐津、五感で味わう唐津ローカルライフ

 唐津のまちなかから足を延ばして車で30分ほどで着くのは、南波多の櫨ノ谷(はぜのたに)にぽつりと佇む葦葺き屋根の日本家屋。唐津焼作陶家、吉野敬子さんが窯主を務める窯元「櫨ノ谷窯(はぜのたにがま)」です。100年以上もの時を重ねた農家の家を、吉野さん自身の手で少しずつ丁寧にリノベーションされ、カフェ、ギャラリーとして楽しめます。同じ敷地内には、作陶家である父を偲びつくられた茶室と登り窯が併設されています。野鳥がさえずり田畑が広がる櫨ノ谷は、近年の研究では唐津焼発祥の地であることがわかっています。

同じく作陶家である父・吉野魁さんから窯を受け継いだ吉野敬子さんは、農業と作陶を両輪として生活を営む、昔ながらの”半農半陶”スタイルを貫き、砂岩を原料とした古唐津(こがらつ)を作陶しています 。土や釉薬の素材はすべて、ここ櫨ノ谷がもたらす自然から、吉野さん自ら採ったもの。素朴で味わい深く、土ものらしい温かさを感じられる作風です。

櫨ノ谷窯に到着後、まずは茶室「魁(かい)」で、一つ一つ丁寧に点てられたお抹茶を櫨ノ谷窯で焼かれた唐津焼の抹茶碗で頂きます。ほっとひと息ついて旅の疲れを癒したあとは、吉野さん親子二代の作品を鑑賞できる「gallery KAI」へ。日本家屋ならではの自然と調和した建築美の空間で、吉野さんの手によってこの土地の土や自然から生み出された唐津焼をゆっくりと鑑賞することができます。器を手に取り、素材を感じ、自然を感じ、その中に広がる櫨ノ谷窯の世界観をお愉しみ下さい。

ゆっくり器を鑑賞した後は、古民家カフェ「cafe reed」へ。もともと農家の牛小屋だった場所を改修し、櫨ノ谷で自家栽培している季節折々のオーガニックフルーツや野菜を用いた自家製スウィーツを頂きます。ここ櫨ノ谷窯で体験できることはSDGSそのもの。その土地でうまれた器、食材、建築、まるごと口福も目福も満たす豊かな時間が流れます。 自然が恵む季節折々の食を愉しみながら、田畑を耕し、ろくろを回す。唐津焼や器が生まれる場所の風景と共に、やきもの文化が根付いた唐津のローカルライフを体験できるスポットです。

■ HOTEL KARAE 「櫨ノ谷窯大満喫プラン」の申込はこちら
■櫨ノ谷窯に関する関連記事:
KARAE Journal Vol.03 櫨ノ谷窯 吉野敬子
KARAE Report Vol.05 芸術の秋に奥唐津を楽しむという選択肢

夫婦で紡ぐ、食と器のマリアージュ

 食事の時間に欠かせない器。特に唐津焼は「作り手八割、使い手二割」と言われ、使うことで完成されるという「用の美」の哲学を持つやきものです。窯元「由起子窯」では、作陶家の土屋由起子さんと、そのパートナーである日本料理人・土屋英二さんによる、食と器のマリアージュ体験ができます。

 唐津の浜崎で生まれ育ち、幼い頃から唐津焼に親しんできた「由起子窯」土屋由起子さん。由起子さんの代名詞とも言える「黒唐津」は、ざんぐりとした土みと表情豊かな黒、どんな料理も受け止める大らかさを持ち、料理皿として人気を集めています。おしどり夫婦である由起子さんと英二さんの出会いも、実は食と器の縁がもたらしたのだとか。

 由起子窯のプランでは、そんなご夫婦と共に、まずは日本料理のデモンストレーションを体験します。講師は、銀座で40年以上日本料理店を営んできた名うての料理人の土屋英二さんです。日本料理の基礎である出汁の取り方、包丁の使い方、そして美しい器の盛り付け方を学ぶことができます。家庭でも再現できるようにと気配りされたコースは、一見難しいように思える日本料理を、実はほんの少しの工夫で簡単に日常に取り入れられるのだと気付かせてくれます。

料理のデモンストレーションの見学を終えたら、そのお料理を実際に楽しむディナータイム。海山川のゆたかな唐津の唐津産食材の素の味を活かした日本料理が、旬の彩りと食卓に並びます。英二さんの料理を美しく引き立てるのは、由起子さんの作品たち。料理をよそった器の姿は、ギャラリーに並ぶ様子とはまたひと味違い、使ってこそ活きる唐津焼のスピリッツを感じられます。

料理人と作陶家の確かな技が織りなす贅沢な夕食。繊細で素朴な日本料理の文化や、やきものがもたらす食卓の豊かさに、新たな発見があるかもしれません。食と芸術の欲張りな秋を、心ゆくまでお楽しみください。

■HOTEL KARAE【土曜1組限定】「由起子窯 料理講座&貸切ディナー~夫婦で紡ぐ唐津焼と料理の縁結び~」の申込はこちら
■由起子窯関連記事:
KARAE Journal Vol.01 由起子窯 土屋由起子
KARAE Report Vol.07 窯元で楽しむ新・唐津グルメ

由緒ある老舗窯元で本格作陶体験

 江戸時代、唐津焼は幕府への献上品でした。江戸幕府や唐津藩は献上品を作らせるために、窯元へ窯の保護や陶工の育成などの援助を行いました。この唐津藩に認められた窯元を「御用窯(ごようがま)」と言います。最後にご紹介するのは、安政年間に開業し、御用窯として認められた由緒ある老舗窯元「中野陶痴窯(なかのとうちがま)」での作陶体験です。

中野陶痴窯は唐津最大級を誇る、江戸時代後期に築窯した登り窯(のぼりがま)があります。登り窯とは、丘や山の斜面を利用して築く中国・朝鮮発祥の窯のことで、日本では唐津焼が最初に取り入れたといわれています。唐津のなかでも最大級の中野陶痴窯の登り窯では、様々な造形物がつくられ、その代表作は唐津駅前にある「唐津くんち」一番曳山・赤獅子の陶像です。迫力ある技巧を駆使した造形美で、唐津を訪れる人を出迎えます。

 大きな登り窯を見学した後は、いよいよ作陶場へ。土を伸ばしながら粘土遊びのように焼き物を成形する手法の手びねりは、小さなお子さんから年齢や経験問わず体験できます。上級者編に挑戦したい方はろくろ回しがおすすめです。足元のペダルを踏むことで回転するモーター付きの電動ろくろで、厚みのある土をろくろの回転と共にゆっくりと引き伸ばします。電動ろくろは、手回しでまわすろくろとは異なり両手を自由に使え、遠心力でより薄く成形できるので、慣れると本格的な器を作陶することができます。

作陶を教えてくれるのは中野陶痴窯の中野正之さんです。伝統ある窯元の息子として生まれ、大学で造形を学んだ後、祖父である4代目中野陶痴に師事しました。現在は父・4代目中野陶痴と共に、代々続く窯を守っています。唐津焼が歩んできた歴史を尊重しながらもモダンなエッセンスを取り入れる、伝統と革新の両面を併せ持った若手作陶家です。

自分の器を自分でつくってみたい、その土地ならではの想いでをつくりたい、そんなあなたにうってつけの作陶体験。唐津の由緒ある窯元で、プロフェッショナルな講師と共に楽しんでみませんか?

■HOTEL KARAE「中野陶痴窯での手びねり体験&登り窯見学プラン」の申込みはこちら
■中野陶痴窯の関連記事:
KARAE Report Vol.17 唐津藩御用達「中野陶痴窯」の作陶体験


泊まる/HOTEL KARAE

KARAE3階のHOTEL KARAEでは、唐津の自然美・白砂青松の風景に着想を得た落ち着いた空間で、ゆったりと寛ぎ頂けます。唐津の玄関口に位置し、駅・バスセンターへのアクセスも良好。SUP体験のほか、唐津焼にまつわるプランなど、唐津ならではの体験プランもご用意。唐津の旅のポートとなるようなホテルです。

【KARAEにまつわるインスタグラムのご案内】
●唐津の魅力を伝える商業複合施設:KARAE @karae_karatsu
●ブティックホテル:HOTEL KARAE @hotel_karae_
●コンセプトショップ:KARAE SHOP @karae_shop
●カフェ&レストラン:KARAE TABLE @karae_table
●やきものギャラリー:GARALLY 唐重 @gallery_karae
●映画館:THEATER ENYA @theater_enya
●飲食店:たまとり @tamatori_karatsu
●シェアオフィス&レンタルスペース:MEME KARATSU @memekaratsu

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