焼き物文化のまち・唐津で堪能する食の幸
美しい水源に恵まれた浜崎の山あいにある、窯主・土屋由起子さんが営む唐津焼窯元『由起子窯』。そこでは、パートナーの土屋英二さんが長年銀座で磨いた『呂者堂(ろばた)』での腕を活かし、本格料理教室が開催されています。HOTEL KARAEでは、『由起子窯』×日本料理店『呂者堂(ろばた)』で1日1組限定の贅沢な唐津焼絵付け&お料理講座ともに楽しむディナープランをご提案。食材の素材を活かした素朴ながら本格的なお料理と唐津焼を楽しむ新・唐津グルメをご紹介します。
木々のアーチを抜けた小高い山あいに『由起子窯』はあります。窯主である土屋由起子さんは、唐津市の浜崎に生まれ、幼い頃より唐津焼に触れてきました。やがて焼き物の道へ進んだ由起子さんは、『隆太窯(りゅうたがま)』窯主・中里隆氏に師事し、卒業後に『由起子窯』を設立しました。今では黒唐津(くろがらつ)の名手として知られています。
『由起子窯』に母屋として隣接するのは、由起子さんの旦那様である土屋英二(つちやえいじ)さんのが営む『唐津 呂者堂(ろばた)』です。英二さんは東京・銀座で約40年間日本料理店を営み、その腕を磨いてきた生粋の料理人。銀座の暖簾を下ろした現在は、唐津で料理教室を開催し、地元の人気を集めています。
唐津きってのおしどり夫婦でもある由起子さんと英二さん。その出会いのきっかけは唐津焼と料理だったそう。そんなお二人と共に、唐津の器と食を贅沢に堪能できるプランをご紹介します。
鳥のさえずり聞こえる『由起子窯』に到着したら、まずは唐津焼絵付けを体験します。一口に絵付けと言っても、牛や馬、ウサギなど様々な動物の毛で作られた筆は、それぞれ柔らかさや太さ、長さなどの特徴が異なり、どの筆を使うのかによって仕上がりの風合いが全く変わります。
絵を描いてみても良し、文字を綴ってみても良し。山の爽やかな空気を胸いっぱいに吸い込みながら、思うままに筆を動かします。仕上がりは、焼き上がってのお楽しみです。
次は母屋の『唐津 呂者堂』で英二さんによる料理講座です。昆布や鰹を並べて、実際に香りと味を比べ、日本料理の基本である一番出汁、二番出汁の取り方を学びます。
続いて、英二さんの調理風景を見学。包丁の正しい使い方、料理の基礎知識、器への美しい盛り付け方を学びます。一見、家庭で再現するには難しそうな日本料理ですが、英二さん伝授のメニューや調理法から、普段の料理にちょっと目配り気配りをすることで、一気に本格的な料理へと変わることがわかります。明日からの料理にすぐにいかせそうなのが嬉しいですね。
お料理に使われる魚や野菜は、唐津産の食材です。海、山、川と自然豊かな唐津には、新鮮な食材がたっぷり。英二さんは、長年の料理人生活で培った目で厳選し、季節折々の唐津の旬のものを仕入れています。食材それぞれの持ち味を最大限に活かした、心と身体に優しい『呂者堂』の日本料理。
出来上がったお料理を盛り付けるのは、由起子さんの唐津焼です。洗練されて個性を主張しすぎない作風から、料理皿として人気の高い由起子さんの器。実際に器にお料理を盛ると、その存在感はそのままに、お料理をそっと引き立ててくれます。食卓にしっくり馴染む様子に、多くの愛好家たちの心を射止めているのも頷けます。
由起子さんの器を手に取りながら、唐津の食をいただく豊かなディナータイムのはじまりです。 出汁の香りが食欲を誘います。由起子さんご夫妻との交流を楽しみながら、料理講座で学んだあとに頂く素朴で繊細な日本ならではのお料理。きっと特別な思い出になることでしょう。
焼き物文化が根付く、自然豊かな唐津だからこそ体験できる器と食のマリアージュ。定番では味わえない本物の技と味に触れる、食と芸術の欲張りな秋はいかがでしょう?
「由起子窯」×「呂者堂」絵付け&料理講座&夕食プラン料金
15,000円(税抜き)
体験催行時間
土曜:15:00~(所要時間 約4時間)
お問合せ
HOTELKARAE: https://www.hotelkarae.com/
TEL :0955-53-8067
TW:@HotelKarae
IG:@hotel_karae_
ふるさと納税で唐津を楽しむ
唐津に遊びに行きたい!唐津の食を満喫したい!マイ唐津焼をゲットしたい!そんな皆さんの思いが「ふるさと納税」で実現できます。KARAEの1階の唐津で22年ぶりに復活した映画館「THEATER ENYA(シアター・エンヤ)」を運営する一般社団法人Karatsu Film Prifect活動を支援する「佐賀県NPOふるさと支援」では、HOTEL KARAEに宿泊したり、唐津のミシュランをとった飲食店で食事を楽しんだり、唐津焼を購入したりできます。これから宿泊できる宿やご予約できる飲食店がますます増えるとのこと。楽しみですね。
見る/Information
KARAE1Fにあるインフォメーションのカウンターに艶めく約300枚の唐津焼の陶板アートは、ご紹介した『由起子窯』由起子さんの黒唐津作品です。さらに、インフォメーションでは由起子さんをはじめ、KARAEに携わった4人の作陶家たちの作品を展示・販売しています。「MEME KARATSU」(KARAE3F)のコワークスペース利用受付、レンタカーなど旅行関連サービスの受付、ガイド付きまち歩きツアー「歩唐」の申込などができる、マルチな案内所です。
買う/KARAE SHOP
唐津、佐賀、九州の魅力の詰まった KARAE1階のKARAE SHOP 。由起子さんの作品をはじめ、KARAEに携わった作陶家や紙漉職人の作品をお買い求め頂けます。唐津焼のほか、唐津や佐賀由来のお菓子や小物、アクセサリーなどを取りそろえた、”私のお気に入り”がきっとみつかる唐津の小さなアンテナショップです。オンラインショップでは店頭には並んでいない焼き物セットをご購入いただけます。