行楽日和となりそうなゴールデンウイーク、唐津のまちなかでは「唐津やきもん祭り」(2025年4月29日(火祝)~5月5日(月祝)) が開催されています。唐津の作陶家・窯元がまちなかに一同に出展するほか、やきものにまつわる様々なイベントが各所で展開。まち全体で楽しめるカルチャーイベントです。
今回は、KARAEが勧めたい、やきものにまつわるアートスポットをご紹介後編!やきものはもちろん、建築美やア―ト、日本文化など五感で感じる厳選スポットをご紹介します。今年のゴールデンウイークは、唐津で文化的な休日をどうぞ。
■おススメスポット紹介「魅惑のやきもの巡り」前編はコチラ!
日本近代建築の父・辰野金吾所縁の「旧唐津銀行」×唐津焼作陶家

旧唐津銀行は、日本近代建築の父と言われる唐津出身の建築家・辰野金吾監修のもと、明治45年(1912年)に建てられた建築物です。辰野にまつわる様々なエピソードや資料が詰まった旧唐津銀行は、別名「辰野金吾記念館」とも呼ばれています。
旧唐津銀行1階では「愛でる器」をテーマに、唐津やきもん祭りに参加する窯元や作家たちの新作が一堂にお披露目。やきもの初心者さんや、やきもん祭りをどこから巡ろうかとお悩みの方には、まち歩きのスタート地点としてもおススメです。

さらに地下では、唐津焼作陶家が集まった小さな個展が開催されています。「殿山窯」矢野直人さん、「義久窯」石井義久さん、ジョン・ウォルバーグさんら作陶家が参加しています。
伝統的な唐津焼から、現代のライフスタイルに馴染むモダンなものまで、幅広い作品が一堂に集まった特別展は見応え抜群。作家さんは交代で在廊されていますので、直接お話も伺えますよ。

■イベント情報
・会期:2025年4月29日(火祝)~5月5日(月祝)
・時間:9:00~18:00
・場所:旧唐津銀行
健太郎窯×多彩な手仕事作家が共演する豪華コラボイベント

KARAEから徒歩3分の刀町では、ジャンルを超えて活躍する手仕事作家や商店が集結した、やきもん祭りの中でもひときわ異彩を放つ限定イベントが開催されています。イベントには、GALLERY唐重でも取り扱いのある唐津焼作陶家「健太郎窯」、やきものアクセサリー作家「ao」が参加。
「健太郎窯」村山健太郎さんは、古唐津のルーツを尊重し、素材づくりから作陶に向き合いながら、現代の食卓に馴染む”用の美”における唐津焼を追求した器づくりに取り組む作家さんです。今回は豪華ラインナップのなかでも、唐津・佐賀にゆかりのある作家と「健太郎窯」のコラボレーションをピックアップしてご紹介。
島が恵む唐津産天然素材のお香×「健太郎窯」

香りを通した島の魅力発信や自然素材による商品開発などに取り組む、唐津で活動中の三田かおりさん(Retocos)。お香の原料となるハーブは、唐津にある8つの島の遊休地、耕作放棄地を活用して栽培されたもので、島と人、自然と人の融和を目指しています。期間中は、三田かおりさんが手掛けたお香を、「健太郎窯」の器で楽しむブースが登場。もちろん、お買い物も可能です。 香りと土の風合いが溶け合う空間で、癒しのひとときを過ごせます。
佐賀県の名ブランド「嬉野茶」×「健太郎窯」

佐賀県嬉野市は、言わずと知れたお茶の名産地。そんな嬉野で活動する茶師・松尾俊一さん(あはひの)のお茶を、「健太郎窯」の器でいただけます。松尾俊一さんは家業である茶農家を営みながら、身近にある植生や自然現象、人の営みなどをテーマに、様々なプロダクト開発やサービスを展開。お茶を通じた豊かな暮らしを提案されています。この期間だけの、陶と茶の上質な文化体験をどうぞ。
五感で堪能するカルチャーミックス

V-REVOLUTION MAX ・長原商店
さらに佐賀県大和町で約300年以上もの歴史のある「名尾和紙」の、現在では唯一の工房となった「名尾手すき和紙」谷口弦さんの和紙作品の展示販売や、健太郎窯×東京都南青山と福岡市大濠公園に拠点を置く「天酒堂」セレクトの日本酒を酒碗で楽しむイベントも開催。
そのほか、漂流ブイをアップサイクルしたスピーカーを使用してのDJとフレンチプレスによるコーヒー販売(V-REVOLUTION MAX)、クラフトビール「Hobo Beer Store」と「長原商店」のこだわりのたこ焼きのコラボビアスタンドイベントなど、盛りだくさんなラインアップ!
空間演出やプロジェクトに興味のある方には是非足をお運び頂きたい、8\2LAB(川島光太郎さん・先崎哲進さん・佐藤直之さん)による展示もおススメ。 解体の過程やコンセプトを含め、土と文化が交差する取り組みを紹介しています。
やきもん祭りの枠を超えた限定カルチャーイベント。やきものを起点に、唐津の今と可能性を感じられるこの機会をお見逃しなく!

■イベント情報
・会期:2025年4月29日(火祝)~5月5日(月祝)
・場所:刀町(唐津市刀町1529)
▽参加作家
・「健太郎窯」村山健太郎
・「ao」竹内磨澄
・「Retocos」三田かおり
・「あはひの」松尾俊一
・「TENSHUDO」(住吉酒販)庄島健泰
・「名尾手すき和紙」谷口弦
・V-REVOLUTION MAX ※5月1日~5月5日出展
・「Hobo Beer Store」
・「長原商店」
・「8\2LAB」
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唐津城にのぞむ和カフェ「基幸庵」×「龍仁窯」

唐津のシンボルマークである唐津城のたもとに佇む、ギャラリーとカフェのお店「Tea&Space 基幸庵」。香り豊かな上質なお抹茶と、季節を感じる繊細なお茶菓子を愉しめる、観光の方だけでなく地元・唐津っ子にも人気の和カフェです。このゴールデンウィークからは”かき氷”の提供も。「かき氷 宇治の松原」は基幸庵オープン以来の定番メニューです。

カフェの店内に併設されたギャラリーでは、やきもん祭り特別展として、素朴で大らかな作風の「龍仁窯」南森正仁さんの器が展示販売されています。小さな箸置きから、日常の食卓に取り入れたい器、酒器など幅広いラインナップ。自身も茶花を育てており、草花に精通している南森さんの作品には、花器も多く揃います。

期間中は、カフェメニューも南森さんの器で提供。しっくりと手に馴染む、土ものならではの温かな質感を実感できます。食と器の縁結び企画をどうぞお愉しみください。
■イベント情報
・会期:2024年4月29日(火祝)、5月1日(木)~5月5日(月祝)
・時間:11:00~18:00
・場所:基幸庵
■最新情報は「基幸庵」のInstagramをチェック!
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築120年の古民家ギャラリー「草伝社」× 唐津焼作家「府川和泉」

唐津のまちなかから車で約30分、北波多にあるのは築120年の旧商家を改築したギャラリー「草伝社(そうでんしゃ)」です。草伝社は登録有形文化財にも指定された木造二階建ての建造物で、一階部分は草伝社店主の原和志さんによって唐津・有田・伊万里を中心にやきものを展示販売するギャラリーとなっています。

和菓子職人でもある原さんは、訪れた人をお抹茶&和菓子でおもてなしされていて、やきもの鑑賞と共に日本家屋での食×器体験ができるアートツアーにお勧めのスポットです(GW期間はお抹茶・和菓子の提供は停止)。また、趣ある草伝社の空間を活かし、茶道や金継ぎなどの文化教室が開かれることも。まさに奥唐津の文化発信源となっています。

やきもん祭り期間中、草伝社では、唐津市七山に工房を構える「陶ぼう空」府川和泉さんの企画展を開催。登り窯をつかった昔ながらの作陶法を用いて炎に作品を委ねる府川和泉さんは、ご自身も日々の暮らしのなかで自然体で生きることを大切にされています。今回は、やわらかで多様な表情に溢れた府川和泉さんの作品のなかから、日常の暮らしと共にある器を中心に展示。

店主の心遣いが行き届いた120年以上の年を重ねた日本家屋でのやきもの鑑賞。休暇に少し足を延ばし、奥唐津・北波多での豊かなひとときをお過ごしください。
■イベント情報
・会期:2025年4月26日(土)〜5月4日(日)
・時間:11:00~17:00
・場所:草伝社
■最新情報は「草伝社」のInstagramをチェック!
ご紹介したスポットは、KARAEから徒歩圏内のまちなかから、ちょっと足を延ばして楽しむプチトリップまで、やきものにまつわるイベントが開催されています。また、KARAEではGALLERY唐重特別展「十人十色の暮らしの器展」のほか、様々な視点から唐津のやきものカルチャーを感じられる様々な企画をご用意しています(詳細はこちら!)。やきものの伝統が息づく唐津で、アートな休日をどうぞ。

【KARAEにまつわるインスタグラムのご案内】
●唐津の魅力を伝える商業複合施設:KARAE @karae_karatsu
●ブティックホテル:HOTEL KARAE @hotel_karae_
●コンセプトショップ:KARAE SHOP @karae_shop
●カフェ&レストラン:KARAE TABLE @karae_table
●やきものギャラリー:GARALLY 唐重 @gallery_karae
●映画館:THEATER ENYA @theater_enya
●飲食店:たまとり @tamatori_karatsu
●飲食店:シャンリー唐津 @karae1xiangli
●シェアオフィス&レンタルスペース:MEME KARATSU @memekaratsu
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