海山川に囲まれた唐津。玄界灘で獲れる新鮮な海鮮が楽しめるだけでなく、気候と土地に恵まれ豊かな田どころとして知られ、地酒やブランド牛など食材の宝庫となるまちです。KARAE1階に入居する、唐津で22年ぶりに復活した映画館「THEATER ENYA(シアター・演屋)」を運営する一般社団法人Katatsu Film Prifectが、全国から募る佐賀県NPOふるさと支援制度を活用した返礼品では、ミシュラン星を獲得した唐津の飲食店やレストランなどでのお食事ができます。唐津グルメのほか、唐津を代表する旅館やホテルでのご宿泊、 唐津の伝統工芸であるやきものなどが充実。
今回は前編に続き、ふるさと納税でお食事ができる唐津グルメの名店特集後編をお届け。唐津が全国に誇る食文化をお愉しみください。
豆腐料理「川島豆腐」
唐津城のもと、城下町として栄えた唐津のまち。当時の唐津城藩主に献上された様々な品物のひとつが豆腐です。当時の味を現在に伝えるのが、創業寛政年間の200年以上続く老舗豆腐店「川島豆腐」。九州育ちの高質な大豆で作る芳醇な豆腐は、地元の食卓から銀座の名店まで、様々なシーンで愛されています。実は、”ざる豆腐”を世に送り出したのも「川島豆腐」なのだとか。
老舗豆腐店としてはもちろん、食事処や映画ゆかりのスポットとしても知られ、多くの食通や文化人が足を延ばして訪れるお店です。
なかでもモーニングは、朝一番で作った出来立てほやほやのお豆腐を頂ける、おすすめの時間です。温かく舌触りまろやかなざる豆腐とサクッとした衣が堪らない厚揚げは、豆腐グルメの極み。温めた出汁にお豆腐を沈めて麦粥をかけたうずみ豆腐や、おから炒り、胡麻豆腐、豆乳と、豆腐尽くしのメニューです。
この豆腐料理に魅せられたひとりが、邦画界の巨匠・大林宣彦監督です。ロケハンで訪れた豆腐ランチに惚れ込んだ大林監督は、オール唐津ロケの古里映画『花筐/HANAGATAMI』(大林宣彦監督作品/2017年)で豆腐にまつわる料理を様々なシーンで多用しました。映画鑑賞された中から、「裏テーマが豆腐料理なのでは!?」という人が出てくるほど。もちろん、提供は「川島豆腐」です。
唐津のまちに約22年ぶりに復活した映画館「THEATER ENYA」では、第79回毎日映画コンクール日本映画大賞をはじめ数々の映画のタイトルを受賞した『花筐/HANAGATAMI』を毎月第2金曜日に定期上映しています。豆腐料理に注目しながら、食の観点でたのしむ大林宣彦世界。食に映画に、まさに豆腐三昧なシネマトリップを体験してください。
鮨処「つく田」
軒下に提灯揺れる中町通りに佇む、名うての鮨処「つく田」。ミシュラン二つ星獲得の名店で、国内外の美食家たちが集います。大将は、この道30年の鮨職人・松尾雄二さんです。先駆けて世界に唐津焼を発信した唐津焼窯元「隆太窯」中里隆さんと深い交流のある松尾さん。そのご縁から、つく田で用いられる器のほとんどは、「隆太窯」中里隆さんの作品です。
江戸前鮨でありながら、鮨のネタとなる素材は7割が地元唐津産です。世界有数の好漁場である玄界灘に面した唐津の地の利を活かし、新鮮で良質な食材を揃えています。シャリに用いる米や、つまみの野菜のほとんども地元生産者からの取り寄せなのだとか。「唐津産にこだわってはいませんが、食材を吟味するとやはり地元の食材が中心になります。これは唐津の恵まれた環境ならではですね」。
国内外に名を轟かせる「つく田」で、海の幸に恵まれた焼き物文化のまち・唐津ならではの食をどうぞ。
■関連記事「KARAE Report Vol.06 情緒あるまちの風景に誘われて~「つく田」の鮨と器を堪能する唐津旅~」はコチラ
和牛ステーキ専門店「キャラバン」
佐賀を訪れたならば絶対に外せないグルメ、佐賀牛。穏やかな気候と美味しい水によって育てられた佐賀自慢の霜降り牛肉です。唐津のまちで佐賀牛を楽しめるのが、和牛ステーキ専門店「キャラバン」です。1979年に創業し、現在は二代目となるシェフ・河上彰範さんが腕を振るっています。”初めてなのに常連気分”をコンセプトとしたアットホームな店づくりに努めており、シェフの人柄に惚れ込んでお店を訪れるファンもいるほど。料理の腕もさることながら、地元愛にあふれた唐津きっての名物シェフでもあります。
シェフ厳選の佐賀牛・伊万里牛を、低温の蒸気でゆっくりと熱を入れることでお肉の持つ柔らかさを保ち、その後表面を一気に焼き上げる、シェフこだわりの技で仕上げます。カリカリとした香ばしさと、とろけるような柔らかな食感を併せ持つステーキは絶品です。 「食を通して地元を盛り上げたい」というシェフの思いから、お肉はもちろん、食材は全て地元産を使用しています。
一度訪れればおともだち。佐賀・唐津の食材へのこだわりとシェフ熟練の技でファンに愛されるアットホームな「キャラバン」へ、ぜひ遊びに行ってみては?
■関連記事「KARAE Report Vol.09 ”唐津の台所” 横丁「キャラバン」で味わう贅沢和牛ステーキグルメ」はコチラ
和食ダイニング「たまとり」
ユネスコ無形文化遺産にも登録された、唐津の伝統的なお祭「唐津くんち」の京町の曳山「珠取獅子」からその名を取った、和食ダイニング「たまとり」。KARAE1階の京町アーケード沿いに、2022年夏オープンしました。数々の食空間を演出してきた料理家・大塚瞳さんと世界的にも活躍する作陶家「monohanako」中里花子さんとがタッグを組んだ唐津のニューローカルスポットです。
「たまとり」で用いられる器は全て中里花子さんの作品で、店内のあちこちにも窯元の風景を感じられるデザインが施されています。唐津のやきものカルチャーを取り入れた空間で提供されるのは、唐津産の農産物、水産物、畜産物をバランスよく用いた創作日本料理です。地酒やナチュラルワインの取り揃えも豊富。お料理をつまみながら1杯、隣り合わせたお客同士やお店の方とカウンターでお喋り…。その日の気分に合わせていろいろな過ごし方ができそう。
季節に寄り添う健やかな日本料理とやきもので、贅沢なひと時をどうぞ。
川魚料理「笹舟」
背振山地のひとつ、七山を源流とする玉島川は、川の恵みをもたらす清流です。そのすぐそばに店を構える「笹舟」では、春は白魚、夏は鮎、秋はつがにと、玉島川で獲れる旬の川魚を中心に、七山の季節料理を提供しています。
おすすめの定番料理が「鯉づくし」です。清流で育った鯉は臭みもなく、歯ごたえのあるプリプリ食感。コラーゲンたっぷりで美容食としても人気です。鯉の刺身はもちろん、素材の味が際立つ塩焼き、時間をかけて丁寧に煮込んだ鯉こくと、滋味深い鯉料理が並びます。
玉島川の冬の味覚に欠かせないのが、つがに(津蟹)です。オススメは、佐賀の郷土料理でもあるつがに飯。秋から冬にかけて玉島川で獲れる、コクと甘みがありまろやかなつがを、七山産特別米と一緒に炊き込んだご飯です。つがにの旨味が凝縮され、香ばしい風味に仕上がります。さらに、冬が深まると温かい牡丹鍋や合鴨鍋が登場します。
七山の豊かな四季を感じられる「笹舟」で、玉島川のせせらぎに耳を澄ませながら頂く旬の味覚をお楽しみください。
前編・後編と二部に分けてお届けする、ふるさと納税でお食事ができる唐津グルメの名店大特集、いかがでしたか。どれもこれも、グルメなまち 唐津自慢の名店ばかりです。「THEATER ENYA」の「佐賀県NPOふるさと支援」では、唐津でのお食事のほか、やきものの里で生み出された唐津焼や、旅館・ホテルでの滞在を、お得にご案内しています。 唐津に22年ぶりに復活した映画館のサポーターになりながら、歴史文化豊かな、奥深い魅力ある唐津をぜひ訪れてみてください。
今回ご紹介したお店
【KARAEにまつわるインスタグラムのご案内】
●唐津の魅力を伝える商業複合施設:KARAE @karae_karatsu
●ブティックホテル:HOTEL KARAE @hotel_karae_
●コンセプトショップ:KARAE SHOP @karae_shop
●カフェ&レストラン:KARAE TABLE @karae_table
●やきものギャラリー:GARALLY 唐重 @gallery_karae
●映画館:THEATER ENYA @theater_enya
●飲食店:たまとり @tamatori_karatsu
●飲食店:シャンリー唐津 @karae1xiangli
●シェアオフィス&レンタルスペース:MEME KARATSU @memekaratsu
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