ゴールデンウィークに唐津商店街で開催される恒例イベント「唐津やきもん祭り」(2022年4月29日(金)~5月5日(木))の開催ももう間もなく。期間中、KARAE1階のカフェ&レストラン「KARAE TABLE」では、唐津焼を代表する窯元「隆太窯」の新星の作陶家・中里健太さんの器で、フランス料理人・戸瀬魁斗さんが発案したやきもん祭りスペシャルメニュー「玄界灘ブイヤベースの洋風スパイスカレー」をご提供します。
■「唐津やきもん祭り」を楽しめる、KARAEにまつわるやきものイベント情報はコチラ!
「玄界灘ブイヤベースの洋風スパイスカレー」について
今回スパイスカレーのベースとなるのは、南仏のプロヴァンス地方の郷土料理から発想を得た魚介ブイヤベースのスープ。メインの具材である魚介は、期間中に玄界灘からあがる魚をみながらその内容が変わります。仕上げに9種のスパイスをブレンドした香り豊かな、ほど良い塩味と魚介のコクのあるスパイスカレーは、バター風味のまろやかなサフランライスとも相性抜群です。添えられた旬の唐津野菜をアレンジした副菜をカレーに混ぜ合わせると「味変」も楽しめます。玄界灘や唐津の海の幸をまるごと感じながら、気づけば食べ終わっている、そんな体験のできるスパイスカレーです。
作陶家・中里健太目線のスパイスカレーの魅力と器づくり
今回の企画は、カレーの器を提供する隆太窯三代目作陶家の中里健太さんが友人である料理人の戸瀬魁斗さんにスパイスカレーをリクエストしたことから始まりました。
健太さんは、昨今のスパイスカレーブームに火が付くずっと前からそれに魅了されていたのだそう。きっかけは、高校卒業前に心の師匠と慕う人からスパイスカレーを教えてもらったこと。その後、ニュージーランドに留学中、サウジアラビアをはじめ多国籍の友人ができたことで、サウジアラビアの郷土料理「カプサ」やインドの郷土料理「ビリヤニ」と出会い、スパイスの多彩で奥深い魅力に引き込まれました。
健太さんいわく、スパイスカレーの面白さは、「「カレー」という日本人にとって、とてもポピュラーで日常的な食卓の延長線上で、スパイスのブレンドによって驚くような非日常の喜びや驚きを感じられること」だそう。
食べること、飲み語らうことが好きな健太さんは、「その場が楽しかったね」と自分も他人も思えるような空間をつくることへの情熱が根底にあります。自身の作陶についても「食べることは生きることだと思っていて、それが楽しいと感じてもらえるような器づくりを目指したい」と考えています。
今回の洋風スパイスカレーのために作陶した新作の唐津焼は、土の黒さを活かした、おおらかで自由な曲線とエッジの効いた美しいリムが特徴で、多彩なスパイスカレーを優しく引きたてます。
戸瀬魁斗が目指す料理人の姿とスパイスカレー
今回メニューの発案をした戸瀬魁斗さんは、高校卒業後にすぐに料理人を目指して、上京。三ツ星レストランとして知られるフレンチの名店で修業をした後、オーストラリアやニュージーランドを旅しながら、語学、ワインを学びつつ、料理人としての在り方を模索してきました。コロナ禍になる前、ヨーロッパへ渡る予定だった戸瀬さんは、その前に日本の魚を目利きし捌くワザを極めたいと、鮮魚店での求人を探していたところ出会ったのが、唐津の「大山鮮魚店」だったそうです。そうして、たどり着いた唐津の鮮魚店で修業中、ひょんなことから隆太窯を訪ね、健太さんとの交流がはじまります。
戸瀬さんが隆太窯に魅了された理由の一つに、作陶を生業とする人々が生活するその姿が、料理人として目指したい姿に通ずるような気がしたからだそう。これまでの様々な経験、隆太窯や健太さんとの出会いを通して、戸瀬さんはいま「移り行く季節やその地方の情景を感じることができるような料理を作りたい、そこにある食材を、シンプルに最大限に引き出すことができる料理人になりたい」と考えています。
今回、中里健太さんのリクエストを受けて発案したスパイスカレーは、フレンチのブイヤベースを応用しています。玄界灘の豊かな魚介を丸ごと感じることができるような今まで出会ったことのないスパイスカレーで、皆さんに驚きと喜びを届けたいと願っています。唐津はトマトもとても種類が豊富で美味しいので、今回のスパイスカレーでは、魚介に加えトマトをふんだんに使っているそう。どんなスパイスカレーが楽しめるか、乞うご期待です。
若き2人の陶芸家と料理人がタッグを組んだ、KARAE TABLEでの唐津やきもん祭り期間限定「食と器の縁結び」企画。唐津の海の幸、食の豊かさをスパイスカレーと中里健太さんの器を通してどうぞお楽しみ下さい。
イベント情報
・期間:2022年4月29日(金)~5月5日(木)
・場所:KARAE1階 KARAE TABLE
・提供時間:11:30~18:00 ※KARAE TABLEは7:30~18:00の営業
・内容:玄界灘ブイヤベースの洋風スパイスカレー (ドリンク付)/1,650円税込
その他、「隆太窯」中里健太さんの器を数量限定で販売予定!
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Profile
隆太窯
400年以上続く中里太郎右衛門家の、人間国宝である十二代中里太郎右衛門の五男、中里隆氏が開いた唐津焼の窯元。唐津駅から車を15分走らせると、山間に小さな集落のようにして「隆太窯」が佇んでいます。唐津焼の器が、どのような環境の中で、どのような作陶家が、どのような道具で生み出されているのか、その世界観を五感であびるように感じることができるこの場所を目指して、国内外から絶え間なく多くのファンが訪れています。現在は中里隆、中里太亀、中里健太の親子3代にわたって作陶。
【info】
住所:〒847-0825 佐賀県唐津市見借4333番地1
TEL:0955-74-3503
WEB:http://www.ryutagama.com
営業時間:10:00~17:00
休業日:毎週水曜日、木曜日/お盆、年末年始
Instagram:@ryutagamaryutagama.atsumi
中里健太
1993年、唐津市生まれ。2011年ニュージーランドに語学留学。2015年、文化服装学院ファッション工科専門課程アパレルデザイン科メンズデザインコース卒業。「隆太窯」にて父・中里太亀のもとでやきものを始める。3年の弟子期間を終え、アメリカミネソタ州にて2か月間作陶。2019年、銀座新古美術万葉洞にて親子三代展。2021年、福岡ギャラリートミナガにて初個展。銀座新古美術万葉洞にて親子展。唐津 洋々閣にて個展。唐津焼の伝統を受け継ぎながら、自由な感性を研ぎ澄ませ「人々が日々楽しむことの延長線にある器づくり」を目指して作陶に取り組む。
【info】
Instagram:@nakazato_kenta
戸瀬魁斗
唐津在住のフランス料理人。2015年三ツ星フレンチレストラン「カンテサンス」で約4年間の修業後、2019年よりニュージーランド、オーストラリアを旅しながら、語学やワインの知識を身に着け、料理人としての経験を積む。帰国後、「魚」についてより深く学びたいという思いから、佐賀県唐津市の鮮魚店「大山鮮魚店」で修業。今回のKARAE TABLEとのコラボイベントでは、フレンチの技と唐津の新鮮な海の幸を活かした、これまでにない新感覚スパイスカレーを発案。
【info】
Instagram:@inakawine
KARAE TABLE
唐津焼の陶板アートが壁一面に施されたKARAE1快のカフェ&ダイニング。ポートランド発祥のライフスタイル「F.L.O.S.S(フロス)」をコンセプトに、地元ならではの&旬な食材をとりいれ、唐津焼の作陶家コラボのカフェメニューを展開。唐津の豊かな食と器の文化をとおした「唐津らしいライフスタイル」を発信し、地元客から観光客まで人気を博している。
【info】
住所:〒847-0045 佐賀県唐津市京町1783 KARAE1階
TEL:0955-53-8067
営業時間:7:30~18:00 ※短縮営業中
休業日:不定休
Instagram:@karae_table