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INFO 2020.10.05

KARAE Report Vol.08 創業200年・元祖ざる豆腐「川島豆腐」の唐津グルメ


200年続く伝統の味。映画にも出てくる豆腐グルメ

 唐津城のもと、城下町として栄えた唐津のまち。当時の唐津城藩主に献上された様々な品物のひとつに、お豆腐がありました。そのお豆腐を作っていたのが創業寛政年間の200年以上続く老舗豆腐店『川島豆腐』です。唐津の京町商店街の中、KARAEの南向いにあり、HOTEL KARAEでは『川島豆腐』朝食付きプランもとしてもご案内しています。いわずと知れた豆腐の名店で、そのファンには大林宣彦監督も。監督の代表作の一つでオール唐津ロケ作品『花筐/HANAGATAMI』には豆腐料理が多く登場します。


 昭和レトロな雰囲気漂う京町商店街。アーケードの中には薬局や久留米かすりのお店、美容室など、まちの生活を支えるお店が並んでいます。ミシュランガイドにも掲載された『川島豆腐』も、京町アーケードに軒を連ねるお店のひとつ。唐津っ子の食卓にはもちろん、東京の銀座や京都の料亭でも長く愛されている、言わずと知れた豆腐の名店です。

 『川島豆腐』の創業は、唐津が城下町として栄えた江戸時代に遡ります。当時、唐津城藩主には様々な品物が献上されていました。その献上品のひとつであるお豆腐を作っていたのが、この『川島豆腐』です。当時のお豆腐の味は、200年以上の時を経た現在も、脈々と受け継がれています。

 実は、ざる豆腐を世の中に送り出したのも『川島豆腐』。考案したのは先代の9代目当主です。九州育ちの高質な大豆で作る、芳醇な豆腐そのものの味わいを楽しんでほしいという思いから、「水にさらさないお豆腐」が誕生しました。チーズのような、なめらかでコクのある豊かな風味で、ちょっとした工夫で日本酒やワインのお供としても楽しめます。
 現在、暖簾(のれん)を守るのは、10代目当主・川島広史さんです。老舗として伝統的なお豆腐づくりを守りながら、新たに『日本料理会席かわしま』を開くなど、お豆腐の新境地を切り開き続けています。

 川島豆腐の店頭では、豆乳やお豆腐や厚揚げ、ざる豆腐など様々な豆腐にまつわる商品を販売しています。観光客はお土産に、地元ではお中元やお歳暮にも喜ばれます。今は残念ながらコロナ対応でお休み中ですが、出来立ての豆乳ドリンクも、普段はその場で頂けます。「豆乳ってこんな味がするんだ!」と感動する人も多いとか。

 店内は、品の良いカウンター席の飲食店になっていて、モーニング、ランチ、夜には懐石料理が楽しめます。気軽に「お豆腐グルメ」を堪能したい方は『豆腐料理かわしま』のモーニングがおススメです。完全予約制で、8時・10時の2つの時間帯で予約ができます。

中でも 8時からのモーニングは、朝一番で作った 出来立てほやほやのお豆腐を頂けおススメです。温かく舌触りまろやかなざる豆腐とサクッとした衣が堪らない厚揚げは、豆腐グルメの極み。しかも嬉しいことに、お替わり自由なんです。その他にも、温めた出汁にお豆腐を沈めて麦粥をかけたうずみ豆腐や、おから炒り、胡麻豆腐、豆乳と、まさにお豆腐尽くしのメニューで、ココでしか味わえない朝食を満喫できます。

そんな豆腐グルメに魅了された1人に、邦画界の巨匠・大林宣彦監督がいらっしゃいました。ロケハンで訪れた豆腐ランチにほれ込み、唐津の古里映画ともなった『花筐/HANAGATAMI』は、「裏テーマが豆腐料理なのでは!?」という人が出てくるほど、豆腐にまつわる料理のシーンが多く出てくるのです! 「花筐/HANAGATAMI」は、毎月8日にKARAE1F映画館「THEATER ENYA」で上映されていますので、豆腐料理という視点からも映画を楽しんでみてはいかがでしょうか。

©唐津映画製作委員会/PSC

ランチ以降は 『豆腐料理かわしま』 は、日本料理のお店『日本料理会席かわしま』に変わります。実は、10代目当主の川島さんは東京で修行を積んだ料理人。ランチ&夜間限定で川島さんが腕を振るう『日本料理会席かわしま』は、ミシュラン一つ星を獲得した唐津グルメを代表する名店なんです。

ランチやディナーで提供するお料理の食材は、その日の朝に、川島さん自ら足を運び、市場で旬のものを仕入れます。そのほとんどが唐津産の食材で、川島さんの手で繊細で見た目にも美しく美味しい日本料理へ。懐石料理には、いろんな器が使われますが、中でも唐津焼は先代から交流があるという唐津焼窯元 『隆太窯(りゅうたがま)』の中里隆作(※)。食材からこだわった料理と歴史ある唐津の、器と食の「美味しい共演」をお楽しみください。

(※)中里隆(なかざとたかし)さん
1937年~/唐津焼の名門・人間国宝にもなった十二代中里太郎右衛門(無庵)の五男として唐津に生まれ、先駆けて唐津焼を世界に発信した。唐津市内に窯元『隆太窯(りゅうたがま)』を構える。

老舗の豆腐店でありながら、唐津グルメを代表する懐石料理店の顔を持ち、お土産にも喜ばれる『川島豆腐』。1つの店舗で3度おいしい唐津中央商店街にある唐津市民自慢のお店。海の幸をはじめ食材が豊かになる秋の季節、豆腐グルメを旅の目的に、唐津に足を運んでみてはいかがでしょうか。


川島豆腐-Kawashima Tofu-

住所
〒847-0045  佐賀県唐津市京町1775
TEL
0955-72-2423
HP
http://www.ryutagama.com
営業時間
(販売) 8:00~17:00
(豆腐料理かわしま) 8時・10時・12時
(日本料理会席かわしま)18:00~20:00
休業日
日曜日


ふるさと納税で唐津を楽しむ

唐津に遊びに行きたい!唐津の食を満喫したい!マイ唐津焼をゲットしたい!そんな皆さんの思いが「ふるさと納税」で実現できます。KARAEの1階の唐津で22年ぶりに復活した映画館THEATER ENYA(シアター・エンヤ)を運営する一般社団法人Karatsu Film Prifect活動を支援する「佐賀県NPOふるさと支援」では、HOTEL KARAEに宿泊したり、川島豆腐をはじめとする唐津のミシュランをとった飲食店で食事を楽しんだり、唐津焼を購入したりできます。これから宿泊できる宿やご予約できる飲食店がますます増えるとのこと。楽しみですね。

泊まる/KARAE TABLE

KARAE3階のHOTEL KARAEは、唐津の自然美・白砂青松の風景に着想をカラーコンセプトに、ミニマルで落ち着いた空間となっています。各お部屋には、唐津の七山にある紙漉思考さんの和紙のオブジェが飾られており、ラウンジや廊下には、いろんなアーティストが参加したインテリアが楽しめます。唐津の玄関口に位置し、駅・バスセンターへのアクセスも良好。川島豆腐の朝食付きプランもご用意しています。唐津のまち歩きのポートとなるようなホテルです。