唐津のシンボルマーク・唐津城。玄界灘に望む美しい海城で、まるでモンサンミッシェルのように城が水面に浮かんだ情景を一目見ようと、多くの観光客が訪れます。そんな唐津城からほど近く、城下町にひっそりと佇むのは、日本料理のお店「ひら田」です。丁寧な料理とおもてなしでミシュラン一つ星獲得の名店として知られています。地産地消にこだわる亭主が作る料理の素材のほとんどが唐津産です。唐津城から石垣の残る城下町の散策、そして松原と海が織りなす白砂青松の景色を楽しみ、地元の海山の幸を活かした繊細な日本料理に舌鼓…。歴史も自然も食も、まるごと堪能したい!という方にうってつけの唐津巡りへご案内します。
唐津の海山の幸に舌鼓。城下町で堪能する丁寧な日本料理と茶の湯の世界。
まちのランドマーク・唐津城は、陸続きの島である満島山(みつしまやま) の先にあり、三方を海と川に囲まれた海城です。唐津城の石段を下れば武家屋敷の風情が残る石垣通りや、唐津の代表的な歴史的建造物「旧高取邸」の散策を楽しむことができます。石垣通りから覗くのは松林の奥に広がる穏やかな唐津湾の風景。
今回ご紹介する「ひら田」は 、そんな城下町風情感じるロケーションにある日本料理の名店です。
”日々の暮らしに日本料理を” がコンセプトの「ひら田」は、平田さんご夫妻が営む小さなお店です。お茶の心得のある大将・平田智隼(ひらたともはや)さんにより、茶道の精神が垣間見える落ち着いた空間ながら、モダンさとあたたかみを感じる店内となっています。
「肩肘を張らず、お家での日々の食卓のように日本料理のおいしい時間を過ごしてほしい」と話す平田さんは、京都や福岡の名だたる名店で研鑽を積んだ料理人です。平田さんの穏やかな人柄と丁寧で日本の心を感じる料理、足繁くお店に通う食通も多いのだとか。
「ひら田」で提供されるのは、大将によるおまかせ懐石料理。自ら目利きし仕入れた食材から、その日のメニューを考えるのだそう。地産地消にこだわる平田さんの料理のほとんどが、唐津を中心とした地元の食材を使用しています。
玄界灘に面している唐津は、新鮮な海産物だけでなく、穏やかな気候と豊かな土壌、美しい水に恵まれた田どころで地酒もあり、牛、豚、鶏などの畜産業も盛んなまちです。料理人も思わず腕がなる、まさに食材の宝庫と言えます。
シンプルながらも旬な地の食材を生かした繊細で丁寧な料理が、順をおって運ばれます。料理によって地酒をはじめいろんな土地の酒を選ぶことも。料理の盛られた審美眼の光る器たちは、平田さんが修業時代から京都や金沢などで集めた品々だそう。その中には、もちろん唐津の代表的文化のひとつ、唐津焼もあります。
向付、煮物、焼き物、吸い物…。唐津焼をはじめ瀬戸物、漆器など、様々な器に一品ずつ無駄なく美しく盛られたお料理が出てくる度に、心躍ります。
お料理を締めくくるのは、こだわりのご飯と自家製のお漬物。佐賀で作られた特製の土鍋で、中蓋を閉じてじっくりと炊いたお米は、粒が立ち、ふっくらもちもちの食感。おかわりをするお客様も多いのだとか。
懐石料理の最後の楽しみは、茶菓子とお抹茶。平田さん自ら立てたお抹茶を頂きます。季節の茶菓子と、香り豊かな上質なお抹茶を、これまた美しい茶器で頂く贅沢でほっと心休まるひととき…。
唐津城を見上げる城下町で 、亭主のもてなしの心を隅々まで感じる懐石料理の名店「ひら田」。ランチ(3,300円~)、ディナー(5,500円~)と共に事前のご予約が必要です。唐津湾の潮風香る城下町を散策したあとは、「ひら田」でお腹も心も満たされるひとときを過ごしてみませんか?
ひら田-Hirata-
住所
〒847-0016 佐賀県唐津市東城内1-5
TEL
0955-74-0351
営業時間
昼 12:00~15:00(入店13:00迄)
夜 17:30~22:00(入店19:30迄)
休業日
水曜日・第二木曜日の昼(夜は営業しています)
ふるさと納税で唐津を楽しむ
唐津に遊びに行きたい!唐津の食を満喫したい!唐津焼がほしい!そんな皆さんの思いが「ふるさと納税」で実現できます。KARAEの1階の唐津で22年ぶりに復活した映画館「THEATER ENYA(シアター・エンヤ)」を運営する一般社団法人Karatsu Film Prifect活動を支援する「佐賀県NPOふるさと支援」では、「ひら田」をはじめとする唐津のミシュランをとった飲食店で食事を楽しんだり、 HOTEL KARAEに宿泊したり、唐津焼を購入したりできます。これから宿泊できる宿やご予約できる飲食店がますます増えるとのこと。楽しみですね。